―――この世の陽炎―――


/設定    
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【世界観】

神界、人間界、魔界の三世界が確認されている。百年前に起きた神人魔戦線において、この三世界が明らかになった。また十年前に『開門』と言う三世界を繋ぐ現象が起き、神界と魔界に行き来出来るようになった。手続きを踏めば行き来できるが、この世界の脅威である"魔"はこの手続きを踏まずに現れる。
人間界は北方に"KANON国"、西方に"バーベナ国"、東方に"サーカス国"、南方に"ブルーム国"。そしてその世界の中心に位置する"クロス国"が存在する。

言語は共通語であり、日本語である。


神界
精霊や神様が住む世界。基本的に戦争や争い事は少ないが、無い訳でもない。実力者は多数存在している。

人間界
人間の住んでいる世界。神族や"魔"も共存している世界でもある。

魔界
人々や神族を脅かす"魔"が住んでいる世界。だが、他の世界と共に共存したいと思っている"魔"も居る。魔臣ましん



【"魔"(魔臣)について】

魔臣には下級、中級、上級、特級位がある。

下級魔
獣型のみが存在する。名称は悪獣。ランク的には人間のランクD〜Bに相当する。

中級魔
これも獣型のみが存在する。名称は魔獣。ランク的にはB〜Aに相当する。

上級魔
人型と獣型が存在する。名称は人型を魔人、獣型を鬼獣。ランク的にはA〜SSに相当する。

特級魔臣
一番強い"魔"。この階級は"特級魔臣"と言う名で呼ばれる。ランク的にはSSS〜THに相当する。



【属性について】

火 風 水 氷 地 雷 光 闇 聖 魔 無 時の十二種類が存在する。優劣は対象の属性(火⇔水、風⇔地、氷⇔雷、光⇔闇、聖⇔魔)なので、優劣はあまり関係しない。時は時、無は無の属性が弱点だが、時と無は"極位属性"と呼ばれ、他の属性に対して優位に立てる。
魔術は魔力によって優劣が決まる。どんなに不利な属性であっても、魔力の大きさで変わってくる。


特異体質で複数の属性を持って生まれてくる者もいるが、基本的に属性は一つである。また能力が覚醒すれば属性も増える事がある。最大三つまでの属性しか持つことは出来ない。


二つの属性を持つ者を【二神聖者】
三つの属性を持つ者を【三神聖者】と呼ぶ。


一つの属性に特化した者は【属性神逢ぞくせいしんほう】と呼ばれる。
"属性神逢"は"最高の属性に出会った者"の俗称であり、他の者に比べ威力、魔力の消費量、精度が桁違いとなる。修練しなくても強力な力を行使する事が可能。


【ランクについて】

Dから始まり、C、B、A、S、SS、SSSまでが一般で取れるレベルのランク。C〜Sまでは新参者には−がつけられ、上のランクに近い実力者には+が付けられる。


特殊ランク、Z(Zero、始まり)、H(Hyper、超越)、R(Ruler、支配)、LB(LimitBreak、限界突破)、E(extremity、極限)、LA(Last、終点)、TH(The End、終わり)がある。


【通り名について】

Aランクより上のランク者に付けられる二つ名の様な物。通り名を設定するのは命の危険にさらされる事があるためである。その為、二つ名は実名の変わりに街に飛び交う。


【異名】

SSランク以上の者に付けられる畏怖と尊敬を以って付けられる物。異名を持った人間や魔、神族と会えば、戦場では死を意味する。


【元老議会七席】

世界の事全てを一心に背負う機関。七人と言う少数精鋭で成り立つ、人間界最強の組織。メンバーにはグランス・ウェポンと言う武器が与えられる。証として、黒い装飾服と自身のクラス名が彫ってあるペンダントを与えられる。

末席はZ【始まり】、六席はH【超越】、五席はR【支配】、四席はLB【限界突破】、三席はE【極限】、次席はLA【終点】、主席はTH【終わり】が与えられる。


【埋葬機関】

通称、法王庁吸血鬼殲滅機関。元老議会七席の直属機関。主に異端児の抹殺を命じられている機関。吸血鬼などを専門的に殺す事から、異端児の抹殺はそれを隠す為であるとも言える。
実力は高いが、吸血鬼相手が専門なので、対人や魔臣などとの戦いはそこそこと言った所である。


【グランス・ウェポン】

神界の神が作ったとされる最強の武器。種類は十種と少なく、どれもが普通の武器と比べ物にならないほどの威力と能力を持っている。使用者を選ぶ武器で、使用者に選ばれた者しか扱えない。


【神具】

神格の低い者が作った武器。グランス・ウェポンより質は下がるものの、立派な武器である。使用者に選ばれなくても使う事は出来るが、真の効果を発揮出来る事は無い。


【精霊具】

精霊が作ったとされる武器。能力は属性の攻撃や効果が多く、威力も高く強度も高い。神具と階級の武器である。


【業物】

人の作った武器。グランス・ウェポンなどを真似た武器で、能力等の付加属性は作る人が作れば付加させる事が出来るが能力までは組み込めない。


【危険戦闘区域レベル】

C、B、A、S,SS、Wが有り、Wに近付けば近付くほど、実力者同士の戦いであることが判る。逆を言えば、どの程度の者が戦っているかが判ると言うこと。


【能力】

"魔眼"や"神眼"などタイプによって異なる超常現象。但し等価交換なので、ハイリターンには当然ハイリスクが戻って来る。


【魔術】

万人に等しくあると言われる魔力を具現化させる事。努力で辿り着けることの出来る究極の無限数。下級、中級、上級、大魔術、固有結界(最上級魔術)、禁呪(禁止魔術)がある。使用者の魔力量によって威力、数量、精度が上下する。


【魔法】

努力だけでは辿り着けない境地。究極の一、魔法使いと言われる者は現在四名。第一魔法【復活】、第二魔法【世界干渉】、第三魔法【奇跡】、第四魔法【極限破壊】がある。魔法は魔術では行えない事を可能にし、有り得ない現象を起こすことが出来る。尚、能力と違ってハイリスクは無い。


【異能者】

この世界にも一般人は勿論居る。一般人と異能者の違いは"能力"、"魔術"を使えるか使えないか。どちらか一方を使えるならば【異能者】と区分される。


【異能者養成学校】

"異能者"を育成する機関。一年次から六年次まで有り、一年から三年までは俗に言う中等部。四年から六年までは高等部となる。